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最新の研究事例

生命医科学科・生命医科学専攻の教員らはいくつかの大型研究プロジェクトに関わって最先端研究や融合研究を遂行し、また若手研究者の育成に精力的に取り組んでいます。


「新たな三次元細胞培養技術を開発」 武田直也准教授らの研究グループ
2011/2/14
 本学科武田直也准教授の研究グループは、三次元培養系における細胞の生存率を大幅に向上させる培養技術 を開発しました。コラーゲンでできたゲルの中に細胞を包埋して、ここに培養液を流しながら細胞を育てることができる培養器材を開発し、培養液を流さない場 合では12%だった細胞の生存率が71%と約6倍に増大しました。神経細胞に特徴的な細長い突起を伸ばす細胞を用いた場合には、培養液を流して培養するこ とで、突起の伸びが一定方向に揃えられることも見出しました。本成果は、第20回インテリジェント材料/システムシンポジウム(第5回バイオ・ナノテク フォーラムシンポジウムとの合同開催)で発表されました。


「天然素材で高接着性の『ナノばんそうこう』を開発」 武岡真司教授らの研究グループ
2009/7/7
 膜厚約30nmにも関わらず数10平方cmサイズで、高い接着性・生体適合性を有する「ナノばんそうこ う」を武岡真司教授、藤枝俊宣大学院生らが開発した。ナノばんそうこうは、蟹の甲羅などに含まれるキトサンをポリカチオンとし、昆布由来のアルギン酸をポ リアニオンとした、二種類の高分子からできている。これらの高分子をスピンコーティング技術により交互に積層し、ナノばんそうこうは化学的な修飾を一切施 さず高い接着性を持ち、尚且つ静電結合により高い機械強度を持っている。また、安全性だけでなく生体内での分解・吸収力も優れている。今後医療用高分子材 料として、熱傷や内視鏡手術後の被覆剤の他、エレクトロニクスなどの機能性薄膜分野での応用が期待されている。


NEDO「基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発/橋渡し促進技術開発」プロジェクト採択
2007/10/23
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)H19年度「基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発/橋渡し促進技術開発」プロジェクトに仙波憲太郎教授らのグループが採択されました。
 本プロジェクトは、医療分野の多様な技術及び研究成果を、ベンチャー等民間企業と臨床研究機関の有機的な連携により、新たな医療技術・システム開発へと 繋げ、科学技術の進歩に応じた医療技術の迅速な実用化・普及を図ることを目的としたものであります。仙波教授らのグループは「遺伝子発現解析技術を活用し た個別がん医療の実現と抗がん剤開発の加速」を研究テーマとし、癌遺伝子候補の機能解析を分担することになります。


NEDOのメタゲノムプロジェクト、データベースなど成果を産業応用へ
2007/8/7
 本学科竹山春子教授らが進めていた、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「ゲノム情報に基 づいた未知微生物遺伝子資源ライブラリーの構築」プロジェクトの成果を企業などに公開することになりました。 このプロジェクトでは、0.1%〜0.01%しか培養することが出来ないといわれている海中の微生物のDNAを採取し、大腸菌にクローニングしてインサー トライブラリーを構築したり、大腸菌に導入した後の表現型などから機能解析を行うものであります。竹山教授らは、カイメンやサンゴをサンプルとして、それ らに共生しているバクテリアの遺伝子を抽出し、機能解析とともにメタゲノムデータベース「Xana Meta DB」を構築しました。07年度中に、 新たにサンゴ2サンプルについてもデータベース化する予定であります。既に新規のリパーゼが13種類発見されるなど産業応用が期待されており、プロジェク ト終了後も企業など外部に研究成果を公開し、機能を評価してもらって産業用酵素などの開発に生かしていきたいと考えております。


DNA簡易定量化技術を開発
2007/6/3
  産総研の野田尚宏研究員、本学科常田聡教授、J-BIO21の蔵田信也取締役技術部長らは、低コストでDNAを簡易定量化する新技術「ABC-LAMP法」 を開発しました。従来法では高価な装置が必要であり、また計測時間や定量の正確性などに問題もありましたが、本手法ではリアルタイムに計測する必要がない ために、従来の3分の1程度のコストで寄り短時間に正確な定量を可能にしております。 DNAを定量する技術は人の病気診断のための遺伝子発現解析、新型肺炎(SARS)や鳥インフルエンザ等のウィルスの検査や定量、遺伝子組み換え食品の混 入率検査などに利用されており、ABC-LAMP法がこれらの測定に応用されることが期待されています。


「大脳皮質の層構造形成―関与酵素を特定」
2007/5/10
 大脳皮質における層構造形成に重要な役割を果たす酵素を大島 登志男教授と独立行政法人理化学研究所が発見しました。神経細胞の形態形成のメカニズム解明につながる新たな知見として、今後のアルツハイマー病などの治療に対する応用研究に期待が高まっております。


動脈管内腔の狭小化におけりプロスタグランジンEの役割の解明
2006/11/10
 動脈管は胎生期に肺動脈と大動脈を結ぶバイパス血管であり、胎生期の循環には不可欠の血管ですが、出生後、 肺呼吸の開始と共に、速やかに閉塞します。プロスタグランジンEは、動脈管を強く拡張させる脂質メディエーターであることは良く知られている事実ですが、 今回の研究では、プロスタグランジンEには、動脈管を開いているばかりでなく、内膜を肥厚させ、動脈管内腔の狭小化を生じさせるという、 一見相反する作用があることを突き止めました。すなわち、胎生期において、プロスタグランジンE刺激によって、動脈管は内腔を狭めつつ、 血管は弛緩するように、巧妙に調節されており、そのために生後プロスタグランジンE刺激が急速になくなると、閉塞に導かれると考えられます。 たったひとつの物質によって、このような巧妙な生命の営みがなされていることは驚きに値します。この研究によって、 動脈管開存症や他の先天性心疾患に対する、新たな治療法の開発への可能性を見出しました。


人工赤血球技術の実用化
2005/5
 分子集合科学を用いた人工赤血球の研究を実用化するために、医工連携を進めてきた早稲田大学と慶應義塾大学が共同でバイオベンチャーを立上げました。 当生命医科学科・専攻に所属する教員のインタビュー記事が掲載されていますのでご覧下さい。


戦略的研究拠点育成プログラム
2004
 2004年度、早稲田大学は文部科学省科学技術振興調整費「戦略的研究拠点育成プログラム」(通称 スーパーCOE)に私大で初めて選定され、「先端科学と健康医療の融合拠点の形成」をプロジェクトテーマにして新しい研究拠点が形成されました(http://www.waseda.jp/scoe/)。
医学系教育・研究機関を持たなかった本学が、学内のナノ/バイオ/医療系に関連する研究者の叡智を結集し、健康医療分野の研究活動を行い、 その果実を広く社会に還元することを狙いとして展開されています。本学科の教員は、医療計測、再生医療、臨床医療の各研究ドメインのコアメンバーとなってこれまでに類のない画期的な研究教育システムの構築を目指しています。
「生命医療工学(BME)インスティテュート」および「スーパーオープンラボ(SOL)」の2つの組織を創設・運営し、理工系博士の研究者を対象にしてMOT教育を行い、 研究開発評価や技術移転などを担えるスーパーテクノロジーオフィサー(STO)を育成しています。


21世紀COEプログラム
2002
 文部科学省は、2002年度より、世界的な国内の研究教育拠点を重点的に支援し、国際競争力のある世界最高水準の大学づくりを推進するために、「世界的研究教育拠点の形成のための重点的支援−21世紀COEプログラム−」(通称、21COE)を実施しています。 いわゆる、研究教育のトップの大学を支援するためのプログラムですが、2002年度、「実践的ナノ化学教育研究拠点」(化学・材料分野:http://www.waseda.jp/prj-prac-chem/index.html)プロジェクトが選定され、その拠点において本専攻の何人かの教員も推進メンバーとして大いに活躍しています。



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